ゴミ屋敷の片付けをしていて思うのは、「誰にでもこの状況はなり得る」という事実です。
「老後、認知症での一人暮らし…」
「なんかおかしいなと思ったら、うつ病だった…」
「統合失調症になってしまって体が思うように動かない…」
こんなケースはよくあります。
そして最悪の場合は、働くこともできなくなり、お金がなく片付けることもできないまま、ゴミ屋敷で暮らすことになってしまいます。
そんな時、どうしたらいいのでしょうか?
現場から見えるゴミ屋敷になる2つの理由
ゴミ屋敷になってしまう理由は、ダラシナイからではありません。
もちろん、そういう人もいるかもしれませんが、ほとんどが次の2つのパターンです。
一人暮らしで多忙な場合
仕事が忙しく多忙な方は、そもそもゴミを捨てられるように仕分けをしたり、ゴミを収集する時間帯にゴミを出せない方が多い方も多いです。
そうすると自然とゴミが家の中に溜め込まれ、置く場所がなくなり、最終的にはゴミ袋に入れることもしなくなり、ゴミ屋敷になってしまうケースです。
この場合は、生ゴミで床や壁が腐ってしまう前に片付けないと、あとで高額な修理、修繕費を支払うことになるので、早く片付けることをおすすめします。
精神疾患の疑いがありそうな場合
医者ではないので断定はできないのですが、精神疾患などが原因で正常な思考が働かなくなったり、体が動かなくなってしまった方が多いように感じます。
このパターンに年齢層は関係なく、
- 若くして引きこもりになってしまった方
- 社会人の方
- 高齢で認知症になってしまった方
など幅広い年齢層の方が多いです。
学校や会社でいじめにあったり、会社で人間関係のトラブルに巻き込まれたり、または年齢的なものであったり、誰にでも起きうることだと常々思います。
そうして場合は、ご家族や友人、近隣の方のケアやサポートがなければゴミ屋敷化してしまうのも無理はありません。
ゴミ屋敷に住んでいる6割は現状維持希望の現実
総務省によると、ゴミ屋敷の住人の7割が健康や経済的な問題を抱えていることを報告しています。
さらにゴミ屋敷の住人のうち6割が「ゴミ屋敷を解消したくない。」という報告もしています。
現場の状況をみてもほとんど合っているように思います。
これがゴミ屋敷の現状です。
ゴミ屋敷の住人が
「健康、経済的な問題を抱えており、さらにゴミ屋敷のままを望んでいる…」
となっている以上、法律の観点からも他人が勝手に片付けるというわけにはいかないのが現状です。
そうした問題を住人と話し合い解決しているのがドクターエコです。
お金がない、でも自分で片付けるのも現実的ではない。
ゴミ屋敷の片付けを業者にそのまま依頼すると、最低でも10万円以上、ひどい場合だと100万円かかる場合(ワンルームであっても)かかることがあります。
お金がなければ、どう考えても片付けられない金額ですし、このレベルのゴミ屋敷になると自力で片付けるのは無理かもしれません。
でも、そのまま依頼せずに、市役所に話を通すと、このどうにもならないお金が出てくるかもしれません。
ちなみに業者に依頼すると相場の金額は、このようになっています↓
そんな時は、市役所に問い合わせ
そもそも日本では憲法第25条で国民が、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を保証しています。
そして、自治体によって異なりますが、ゴミ屋敷の片付けを代行してもらえたり片付け費用の支援が行われるケースも多くあります。
以下のページで、いくつかの自治体での具体例を紹介しています↓
繰り返しになりますが、自治体によって対応は異なるので、ゴミ屋敷化してしまっている建物がある自治体へと問い合わせてみてください。
特にゴミ屋敷条例が制定されている自治体は、手厚く保障してくれるかもしれません↓