この業界に長くいると「2トントラック積み放題!」のようなプランをみかけますが、実は2トントラックには10種類(実際に使われるのは主に6種類)あり、2トントラックと一言で言っても、
積載量は4.3倍、積める量に関しては6.5倍も違うことを知っていますか?
これを知っていれば、同じ2tトラックという言葉なのに料金の相場に2万5000〜17万円まで開きがあるのも納得できるでしょう。
でも、もし知らずにサービスに申し込もうとしていたら
「あれ?思っていたほど積み込めない…」
「これでは、トラックが何台あっても足らない…」
「まるで夜逃げするみたいな積まれ方で、近所に見られたら恥ずかしい…」
と作業をし始めてから高額な追加料金を取られたり、まるで夜逃げをするかのような積まれ方をするのは嫌ですよね。
ですので、2トントラックと限定した場合、結論から言うと、荷物が少ない場合でもドクターエコが採用している2トンのアルミバンロングトラックが、積載量、価格、見た目の3つの観点から考えるのがベストといえます。
なぜなのか?その理由も踏まえて、1万6000件の実績を誇るドクターエコが、残置物撤去や不用品回収で使われる2トントラック6種類についてメリット・デメリットもそえて説明したいと思います。
これを読んでもらえば、どの2トントラックを使えばいいのか、ケースに応じて選ぶことができるようになります。
実はこんなにある、2トントラック6種類
「2トントラックは3畳分の荷物が積める」というのが2トントラックにおいてよく言われる言葉です。
残置物撤去、不用品回収によく使われる2トントラックには
- 平ボディー(よくあるトラック)
- アルミバン(よく引っ越し時に使われるトラック)の2種類があり
それぞれショート・ロング・ワイドロングと、3つのサイズがあるので、
合計で、6種類ものサイズがあることになります。
そして、なんと積める量が3畳分のトラックがあれば、13畳分まで積めるトラックがあるのです。
※ワイドロングは生産終了しているので、ここでは紹介を省きます。ちなみにダンプカーやユニック車(クレーンが付いている)、冷蔵冷凍車などもふくめると2トントラックは10種類もあるんです。
↑さらにさらに、見たことある人もいるかもしれませんが、残置物撤去・不用品回収では、このように平ボディーをコンパネで囲い、荷物量を増やせるようにする方法も使われています。
ですので実際はというと、
- 平ボディー標準(ショート)
- 平ボディー標準コンパネあり(ショート)
- 平ボディーロング
- 平ボディーロング・コンパネあり
- アルミバン標準(ショート)
- アルミバンロング
というのが、残置物撤去・不用品回収によく使われる2トントラック6種類です。
そして、タイトルにも書きましたが、同じ2トントラックでも積める量が6.5倍も変わります。
鋭い人は、もうお気づきかと思いますが、トラックの長さも違うので、大きいトラックでは入っていけない道路もあるんです。
ですので、それぞれの2トントラックの積める量と相場・注意点を踏まえて1つ1つ紹介していきます。
積み放題プランを考えているのであれば、絶対に知っておいてほしい内容です。
平ボディー2トントラック:荷物量3〜10㎥
よく一般的に使われている2トントラックが平ボディーです。
次の内容を読んでもらえれば、平ボディーの2トントラックだけでも荷物量が3〜10㎥と3倍以上あるのがわかります。
平ボディー標準(ショート)
荷物量(最大) | 3㎥ |
畳計算量(最大) | 3畳分 |
部屋のサイズ(目安) | 1R・1K |
作業人数 | 1〜2人 |
作業時間 | 1時間 |
価格相場 | 30,000〜39,000円 |
よくみかける3万円前後の「格安!2トントラック積み放題」に使われている2トントラックがこの平ボディーショートです。
小型で小回りがきくので素人でも3m未満の道をスムーズに運転できるのが何よりもメリットです。
デメリットはというと、思っている以上に積めないです。
もし、荷物がギリギリ載らないとなれば、もう1台分のトラックをお願いしないといけない可能性もでてきます。
ですので、絶対的に荷物が積みきるという確信がないかぎり、余分な費用がかかってしまうことを考えるとオススメできません。
平ボディー標準(ショート)コンパネあり
荷物量(最大) | 8㎥ |
畳計算量(最大) | 8畳分 |
部屋のサイズ(目安) | 3DK・3LDK |
作業人数 | 4人 |
作業時間 | 1時間 |
価格相場 | 80,000〜89,000円 |
平ボディー2トントラックでも、横をコンパネで囲んでおけば、荷物量が8㎥と、通常の3倍弱の荷物が積めるようになります。
これで平ボディー2トントラックのデメリット解消!と、したいことろですが、不用品が外から見えてしまったり、見栄えがあまりよくない、というデメリットもあります。
近所に変な目で見られたくない、勘違いを生みたくないとなったら選びにくいのが、このコンパネでトラックの縁を囲い不用品を高く積めるようにしているトラックです。
平ボディーロング
荷物量(最大) | 5㎥ |
畳計算量(最大) | 5畳分 |
部屋のサイズ(目安) | 1DK・2K |
作業人数 | 2人 |
作業時間 | 1時間 |
価格相場 | 50,000〜65,000円 |
荷物量が5㎥と、ショートトラックの2倍弱まで積むことができます。
それでもやっぱり、積める高さはアルミバンやコンパネ付きのトラックには及ばないのがデメリットです。
ですので、荷物の量も個人差はあるものの1人や2人暮らしくらいの荷物の量が限度となるでしょう。
またロングトラックはショートトラックに比べて1.4mほど長いので、細い道の周り角に入っていけないデメリットもあります。
運転技術が必要なので、熟練ドライバーのいる業者にお願いする必要がでてきます。
平ボディーロング:コンパネあり
荷物量(最大) | 10㎥ |
畳計算量(最大) | 10畳分 |
部屋のサイズ(目安) | 4DK・4LDK |
作業人数 | 4人 |
作業時間 | 1時間 |
価格相場 | 100,000〜130,000円 |
平ボディー2トントラックで、コンパネを乗せていると荷物量は、アルミバンに匹敵します。ですので料金を抑えられるので魅力的です。
ただしコンパネ付きのトラックでは、積んでいる様子があまりキレイに見えないので、近所を気にする方にはオススメではありません。
見栄えはあまり気にしない!荷物もしっかり積み切る!ということが事前にわかっていれば、この平ボディーのロングトラック(コンパネあり)でも大丈夫でしょう。
アルミバン2トントラック:荷物量11~13㎥
アルミバンとは、よく引っ越しや配送業者が使っているこんなトラックです。
メリットはやっぱり荷物を最大限まで積めて見栄えもいい、そして大量に積むことができるからこそ、格安にできることでしょう。
アルミバンショート(標準):荷物量11㎥
荷物量(最大) | 11㎥ |
畳計算量(最大) | 11畳分 |
部屋のサイズ(目安) | 4DK・4LDK |
作業人数 | 5人 |
作業時間 | 1時間 |
価格相場 | 110,000〜143,000円 |
アルミバンであればショートトラックであっても、荷物を11㎥も積むことができます。
コンパネで荷物を支えるのとは違い、もともと箱形のトラックなので、横からも荷物をしっかりと支えてくれるから、技術があれば、隙間なく荷物を積むこともできます。
それからコンパネとは違い、天井も守られているので荷物を雨や日差しから守ることができたり、買い取った家財をいい状態のまま買い主に届けることができるなどのメリットもあります。
デメリットは特にないのですが、ロングトラックと比べると若干ですが、荷物を積める量が少ないことです。
ショートトラックだと「あと少しが積みきらない…」となり、トラックがもう1台必要になったり、他の物件と合わせるにしても、「少し乗せきれないので、一緒にはできない。」となり、料金をおさえるチャンスを逃してしまうことはあります。
アルミバンロング:荷物量13㎥
荷物量(最大) | 13㎥ |
畳計算量(最大) | 13畳分 |
部屋のサイズ(目安) | 4DK・4LDK |
作業人数 | 5人 |
作業時間 | 1時間 |
価格相場 | 130,000〜169,000円 |
2トントラックは2トントラックでも、平ボディーの2トントラックと比べると、このアルミバンの2トンロングトラックは荷物量が6.5倍も多くなります。
ですので、大きな荷物がたくさんあるし、1番大きいトラックをお願いしたい!と思ったときには、この2トンのアルミバンロングがおすすめです。
ちなみにドクターエコが通常利用しているのが、この2トンのアルミバンロングトラックです。
理由は大きく2つあって、
- 近所周りに配慮しながら仕事ができる。
- 荷物をたくさん積むことができて料金をおさえられる。
残置物撤去や不用品回収も、アルミバンを使えば引っ越しのようにキレイにすることができるので、近所の人から変な評判がたつリスクも減らせます。
平ボディーのロングトラックにコンパネを積めば、荷物はたくさん積めても、やっぱり、「あの家、なにかあったのかなぁ…」なんて思われるのは嫌ですよね。
そしてなにより、アルミバンロングなら少ない荷物の物件を合わせて回収することで、通常かかる費用を最大半額におさえることもできたりします。
この事例などがわかりやすいでしょう↓
このように日程に余裕があれば、2トンのアルミバンロングトラックを持っている会社にお願いすれば、通常の料金よりもかなり格安で依頼することができることもあります。
業者に2トントラックを依頼する前にしてほしい、たった1つの質問。
一言で業者に質問するならば
「どんな2トントラックを使いますか?」
ということを確認しておきましょう。
この質問さえして、この記事で紹介したトラックに照らし合わせれば、どんな状況になるか想像することができます。
見た目を気にしないのであれば、平ボディーの2トントラックで格安に済むかもしれません。
でも、2トンのアルミバンロングトラックを持っている会社であれば、他の物件と合わせることで、もっと大幅に料金を抑えることができるかもしれません。
ですので、残置物や不用品の量が少ないから、小さいトラックに限定して探すのではなく、他の物件と合わせて安くすむ、大きな2トントラックも含めて検討することがベストとなるでしょう。
2トンのロングトラックじゃ家の近くまで入ってこれない?
↑2トントラックの車幅は最大2.2mなので、3mの道幅があれば、このような狭い道路でも入っていけます。
それでもドクターエコでは、熟練ドライバーにより2トンのアルミバンのロングトラックを通常利用していますが、100件に1件程度、物件に近づけないくらい狭い道、曲がりきれない角をもつ物件を担当することがあります。(道幅よりも、曲がり角を曲がれなかったり、近所の都合でトラックを物件に寄せられない場合があります。)
つまり、ロングトラックの場合、1%の確率でトラックを物件から離れた場所に置いて積み込み作業をしないといけないため、時間や人件費が余計にかかってしまう可能性があります。
しかし逆をいえば、99%の確率で2トンのアルミバンロングトラックでも物件のすぐ近くまで寄せることができるので、アルミバンロングの2トントラックで格安にすませることができます。
これに関してはトラック運転手の腕前や業者が近所にどのように対応するかによっても変わってくるので、業者次第とも言えます。
【まとめ】積み放題を使うなら、荷物量を確認しましょう
このように2トントラックと言っても、積める荷物の量が6.5倍も変わることがあり、料金も必然と変わってきます。
何度も記事の中で説明したように、安いのにはワケがあったり、積載量が大きいから、アルミバンのトラックとも限らないのです。
ロングトラックを使っていても運転技術がないから、敷地まで入って行けず料金が割高になる…なんてこともあります。
ぜひ、2トントラックを使って残置物撤去、不用品回収を依頼する場合は、この記事を参考にして、思っていたのと全然違った、ということがないように、事前にしっかり知識を身につけておきましょう。
ちなみに、以下の記事で残置物の撤去費用・処分費用の相場を4つの指標から説明しているので、ぜひ確認してみてください↓