新しく借りた部屋に、古くてほとんど冷えないエアコンが。
修理してほしいと、オーナーに相談すると、オーナーはエアコンの存在をそもそも知らず…
話しを進めると、なんとそのエアコンは前の借り主の残置物(勝手に置いていったモノ)であることが判明。
使えもしない壊れたエアコンが部屋にあり、買い替えるにしても、この古いエアコンを処分しないことには始まらない…
ネットで調べてみると、古いエアコンの撤去費用(最低でも6000円くらいはかかる)を業者にお願いして、そのかかった金額を前の借り主に請求をすることもできるらしい。
すでに日中の気温が30度に上がる日もあり、夜はエアコンをつけないと蒸し暑くて眠れないほどの熱帯夜。
今すぐにでも買い替えないと、生活に支障が出てしまう…
でも、自分の物でもない壊れたエアコンに修理代や撤去費用は支払いたくない!
今回は、このような残置物撤去のプロであるドクターエコが、そんな状況を回避するための方法を紹介します。
まずはオーナーに確認を。
「こんなに古いエアコンだもん、買い替えたらオーナーも喜ぶし大丈夫だろう。」と思って、勝手に捨ててしまった後…!
「あれは実はビンテージのエアコンで、もう手に入らないんですよ。」
と、弁償することになってしまったら大変です。
それから、オーナーが備え付けのエアコンのことを知らないとなると、なおさら確認しないといけません。
なぜなら、そのエアコンは前に住んでいた人に所有権がある可能性があるからです。
他人の所有物はゴミに見えても、勝手に捨ててはいけません。
仮に家族であっても、実家にある大切なコレクションや思い出の品を親が勝手に捨てたら憤りを感じますよね。(なかには家族内で訴訟を起こす人もいるほどです。)
なので、部屋に壊れたエアコンがあった場合でも、とりあえずオーナーに連絡をとって、エアコンの処分について確認をすることが先決です。
前の住人との賃貸契約がしっかりと終わっており、所有権放棄特約を結んでいれば、すぐに処分できる可能性も高くなります。
また撤去する時の費用は、誰が負担するのかについても知っておきましょう。
古いエアコンの撤去費用は前の借り主?オーナー?それとも自費?
残置物のエアコンを撤去する費用を誰が負担するか、は3つのケースに分かれます。
前の住人が勝手に置いていった場合
まず、前の住人が勝手に置いていってしまった場合、エアコンの所有権はまだ前の住人にあるうえに、賃貸契約で原状回復を約束しているはずですから、前の住人がエアコンの撤去費用を負担するべきです。
ただし「対応します!」と元気よく返答をもらったものの、その後対応してもらえない。または数カ月後に対応するなどのことも、しばしばあります。
そうなると、代理で撤去したとしても撤去費用を踏み倒されることも考えないといけません。
オーナーにエアコンの所有権が移っている場合
オーナーは忘れているかもしれませんが、前の住人が「エアコンを残していきますね。」と連絡をしてオーナーが了解していた場合、このエアコンの所有権はオーナーにあるとみなされます。
よって、このエアコンの処分したり修繕する責任はオーナーにあることになります。
賃貸契約の際に「残置物無償使用の特約」を結んでいれば、撤去費用をオーナーが負担することが書かれているかもしれないので、確認してみましょう。
特約で新しい住人が管理を任される場合
また、逆に賃貸契約の特約として、
「残置物を無償利用する権利と管理責任は新しい入居者にあり、処分・修繕は新しい入居者が行うものとする。」
というような記述がある場合もあります。
この場合、何もしなければお金はかからないのですが、やっぱりエアコンを買い替えるにしても、自分で処分費用を払うことになります。
詳しくはオーナーに聞いたり、契約書の特約を確認してみましょう。
ここまで3つのパターンがあると書きましたが、実際は新しい住人が費用を負担するケースが多いのが現状です。
ですので、自分に負担する責任がないからといって、高額の撤去サービスを使ってしまうと、トラブルの原因にもなります。
なので、できるだけお金をかけずに残置物は撤去するのが鉄板です。
お金をかけず古いエアコンを撤去する方法3つ
通常、エアコンの撤去には5000円~1万円ほどの撤去費用がかかり、さらに1000円ほどのリサイクル料を支払わなければなりません。
ですので、エアコンを撤去してもらうには最低でも6000円はかかることを前提に記事を読み進めてください。
古いエアコンを無料回収してくれる電気屋さんから購入して買い替え
エアコンの買い替えを考えている場合、無料もしくは少額で撤去してくれる販売店もあります。
エアコンの購入金額に、撤去費用が含まれているため、若干高額になる場合もあるでしょう。
ただ、エアコンの買い替えをスムーズに済ませるのであれば、購入店にお願いするのがいいかもしれません。
自治体の回収サービスを利用
自治体の廃品回収などのサービスは基本的に低価格で出来るので、できるだけ活用するべきです。
できるだけ、というのもエアコンを取り外して、回収場所まで自力で運び出す必要があるので、現実的じゃないという見方もできるからです。
自分で撤去、運搬が出来るのであれば、自治体の回収サービスを使ってリサイクル料1000円程度で撤去することができます。
よくある無料回収を利用する
業者のよくある『無料回収』は、無料で回収はするけど撤去の作業費用(相場は5000円~1万円)が、かかるというのが一般的なので注意しましょう。
新しい状態のエアコンであれば転売できるため無料で撤去もしてくれる業者もあるかもしれませんが、基本的には撤去費用はかかる。
ということを頭に入れておきましょう。
撤去と回収は実は違うサービスなのです!
最後に…まずはオーナーに相談を。
私たちのような不用品回収業者も、エアコンなどの残置物を撤去する際は、必ずオーナーに1度確認を取ります。
もちろんエアコンじゃないにしても、ガスコンロや電子レンジ、トースター、それから照明やカーテン、カーテンレールも含めて、処分したいときはまずオーナーに確認しましょう。
間違って捨ててしまって、あとで大きな請求をされるというトラブルの原因となります。
また、こうした残置物や不用品が大量にあり撤収してほしいというのであれば、ドクターエコのような総合片付けサービスを利用するのもオススメです。
行政では、できないような細かい確認やサービスを確実に行いながらも、実は費用を抑えられることもあるからです。