「ゴミ屋敷は生活がだらしない人がなる。」
「ゴミを溜め込む人の心理状況がわからない。」
「なにかしらの精神障害なのかな?」と思っている人が多いかも知れません。
実際にゴミ屋敷の片付けを依頼される個人のお客様は、どこか恥ずかしそうというか、申し訳なさそうに、お問い合わせをしてくださいます。
しかし、ゴミ屋敷を3000件片付けてきた業者だからこそ、決して「住んでいる人がだらしないから…」とか、「家族や親戚も無責任な人ばかり…」ということが言えないことを理解しています。
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ゴミ屋敷になってしまった部屋を見ると、「あぁ、これは本当に大変だったんだろうなぁ。」と詳しいことは分からないながらも、住んでいた人の苦しみが感じ取れるからです。
ですので、今回はゴミ屋敷を実際に片付けている業者目線から、なぜゴミ屋敷化してしまうのか?を考察していきたいと思います。
そもそも、ゴミ屋敷は誰にでもなる可能性がある…
まず、誰にでも住んでいる部屋や家をゴミ屋敷にしてしまう可能性があることを知っておいてほしいと思います。
3000件のゴミ屋敷を見ていると、依頼されるお客様は様々ですが、
- 高齢で部屋を片付ける体力がなくなってしまった方
- 仕事が忙しすぎて部屋を片付ける時間がない方
- 家族になにかしらの不幸があった方
- 病気になってしまって動けなくなってしまった方
- 性格上どうしても片付けられない方
- 少し前まで社長だったのに倒産してしまった方
というのが大半のように思います。
最後の倒産してしまった人は1割程ですし、誰でも社長になるわけではないですが、誰もが高齢者になりますし、日本人のほとんどが多忙でストレスに押し潰されてもおかしくない状態、だと思います。
そう考えると、ゴミ屋敷を掃除している自分たちでさえ、ゴミ屋敷になってしまう可能性はあるんだなぁ。と現場を見ているから分かるのです。
特に社会問題となっている「老老介護、認認介護問題」「8050問題」や「ダブルケア問題(育児と介護の同時ケア)」「引きこもり」に「ニート」、そして「セルフネグレクト」。
ちなみに、ニートや引きこもりと聞くと、若い人を想像するかもしれませんが、今では50代でもニート、40代以上の引きこもりは、子供の引きこもり数よりも多いのが現実です。
ゴミ屋敷清掃をしていると、90%のゴミ屋敷は、このような社会問題と直結していることを痛感します。
ゴミ屋敷清掃をしているからこそ、いつか自分たちもこういう状況になる可能性はある、と強く感じずにはいられません。
そして、残りの10%は、驚くかも知れませんが、かつて社長や経営者と言われていた人たちの家(ゴミ屋敷)です。
もし、経営者で裕福だとしても、会社が潰れてしまえば物件の任意売却することにもなります。ちなみに、日本の85%の企業は借金をしながら経営をしています。(東京商工リサーチ調べ、2020年9月)
会社が潰れれば、精神的なダメージも大きいのは誰でも想像できると思います。
そんなゴミ屋敷からは山積みになったアルコール類の缶やペットボトルのゴミがゴロゴロと転り、荒んでしまっています。
ということで、ゴミ屋敷化してしまっている背景も一緒に知ってもらえると、本当に誰にでもゴミ屋敷になる可能性はあるということが理解できるでしょう。
そして、さらにこれらの問題を深堀りしていけば行くほど、「あぁこれは本当にヤバいかも…」と思ってもらえるかもしれません。
精神障害者が住むとゴミ屋敷になる、という勘違い。
個人情報なので、お客様の情報は公開できませんし、医者でもないので判断することはできませんが、ゴミ屋敷化している理由が「住んでいる人が精神障害者だから」というのは偏見です。
実際にゴミ屋敷の中に足を踏み入れてみると分かります。
例えば、立派な一軒家で、もともとは裕福な暮らしをしていたのでしょうが、
- 何かがきっかけで家庭が壊れてしまった方
- または大事な人を失ってしまった方
- または面倒をみてくれる人がいなくなってしまった方
さらには賃貸暮らしをしていて、
- 仕事を優先してしまっているために家庭のことが全くできずにいる方
- 社会から取り残されていて、いつの間にかどうすることもできなくなっていた方
などなど、状況は様々です。
もちろん病気になってしまえば動けなくなるので、掃除やゴミ出しという作業ができなくなるのでゴミ屋敷化しやすいのは確かでしょう。


誰もが介護を受けられる時代じゃない。
ゴミ屋敷を見ると、独りでゴミで埋もれた大きな一軒家に暮らしていた様子や、または介護疲れによって散らかり放題になった後を見ると、切ない気持ちでいっぱいになります。
そして、いずれ誰もが歳をとり、ほとんどの人が介護なしでは生活できない未来がくるんだと、実感せずにはいられません。
亡くなるときは、誰でもピンピンコロリが理想と思うでしょうが、最後はベッドの上で寝たきり、動けなくなる方が多いのではないでしょうか。
さらには今の社会の超高齢化社会をみれば、働き手が少ないので、誰もが介護を受けられる状況ではないというのは火を見るより明らかです。
老老介護で苦しんでいる方たちは年々増えていますし、施設に入るお金がある人ならともかく、お金もなく、子どもたちも自分たちの生活でいっぱいいっぱいの家庭も多いはずです。
2025年には65歳以上の5人に1人が認知症に、2060年には4人に1人が認知症であると、厚生労働省が推計を出しています。
認知症になれば、ゴミの分別、ゴミ捨てが難しくなります。
ですので、「ゴミ屋敷になるなんてダラシがない…」なんて思わずに、ゴミ屋敷を解消する手助けをしてあげてください。
介護と育児で家族共倒れ。
介護を受けられるとしても安心してはいけません。
老老介護やダブルケアをする側が倒れてしまい、介護を受けることができなくなる可能性があるからです。
8050問題もそうですが、面倒をみていた親がいなくなり生活できなくなったと思われるゴミ屋敷にはよく遭遇します。
老老介護にせよ8050問題にせよ、支えている誰かが倒れてしまうことがきっかけで、残された生活能力がない人が残り、ゴミ屋敷化してしまいます。
「引きこもりになるように育てた親が悪い、自業自得。」という厳しい声も聞こえてきそうですが、次で話すような仕事のしすぎで精神疾患になったことがきっかけで引きこもりになってしまった、という人も多くいます。
真面目で責任感のある人たちが犠牲になる社会。
わかる人にはわかると思うのですが、仕事ができる人に多くの仕事が振られてしまい、大きな負担を背負わされるのが日本の社会です。
会社では給料が変わるわけではないのに、仕事ができる人に仕事が振られ、精神疾患にかかり潰れていく、というのは痛いほどよく耳にすることです。
家庭でも介護や育児の負担は責任感が強い人が行う一方で、最終的にはうつ病になったり蒸発してしまって倒れる人が、まわりを見渡せばたくさんいます。
1人暮らしをしている人で、家には帰って寝るだけ、むしろ帰って寝る時間がないほど忙しい人達にとって家を掃除する時間もなければ、ゴミ出しの日にゴミを出すのはほぼ不可能なんだろうな、と思わざるをえないような状況は簡単に想像できるでしょう。
人間は、倒れてしまえばゴミを片付けることさえも、できなくなってしまうものです。
ですので、「だらしないからゴミ屋敷になる」という偏見で見るのではなく、ゴミを片付けられなくなってしまった事情も知ってもらえると嬉しいです。
もっといえば、そういう方のサポートにまわって、一緒にゴミ屋敷を解消する方向にうごいてもらえると、これから発生するさまざまな問題やリスクを事前に対処できます。

↑たとえば、ゴミ屋敷を放置し続けると、こんなリスクを回避することができます。
精神疾患には見えない普通の人のゴミ屋敷。
上記で説明してきた人たち以上に強い偏見をもたれているのが、「溜め込み症」が原因によるゴミ屋敷でしょう。
「溜め込み症」は2013年にMSDによって認められた比較的新しい精神疾患で、人口の 2〜5%がこの「溜め込み症」にあたると言われています。
溜め込み症の特徴を簡単にまとめると、
- 決まったものを溜め込む。(新聞や古い服、郵便物など)
- 所有物を捨てることに苦痛を感じる。(売る、譲渡も含む)
- 生活できなくなるほどの所有物で溢れかえっている。
- 加齢とともに悪化する。
- 社会的、または職業的などで著しい苦痛を感じている。
という傾向があるようです。
ドクターエコでもこのようなゴミ屋敷は数多く担当したことがあり、
- オンラインショップで買った未開封のまま放置されたダンボールが無数にあったり、
- 4トンもの雑誌が溜め込んであったり、
- 一見普通の家なのに1つの部屋は、天井までモノで敷きつめられていたり、
ということはあります。
ちなみに強迫性障害や発達障害と考える人もいるらしいのですが、それとは別(複合している場合もあるらしい)なので、同じではないようです。
こうした溜め込み症は認知行動療法や薬などで改善が可能らしいのですが、寛解とはならない難しさもあります。

ゴミ屋敷にしないための4つの方法
ゴミ屋敷を解消しても、根本的な解決をしなければ、もう1度ゴミ屋敷になってしまう可能性があります。
ではどうしたらいいのでしょうか?
家族のサポートが必要です。
世の中には1人で生活できない人、もしくは、なんらかの理由で、できなくなってしまった人が多くいます。
病気や加齢による脳や体力の衰えが原因でゴミが捨てられなくなることは、誰にでもおこりうることです。
ですので、そうしたさいは「だらしないからだ!」と叱責するだけではなく、ゴミ片付けをサポートすることが重要です。
ただ、家族だけでは限界があります。そんなときに必要なのが行政のサポートです。
行政のサポートを受けましょう。
増え続けるゴミ屋敷の問題を解決しようと、行政も動き出しています。
地域によってはゴミ屋敷条例のようなものができており、ゴミ屋敷を解消するサポートを行っている自治体もあります。

また、ゴミを捨てられなくなってしまった高齢者のために、「高齢者ゴミ出し支援制度」というものがあります。
家族でサポートしきれない場合は、こうした行政のサポートを受けましょう。
ゴミ出しをしてくれる家事代行サービスを利用しましょう。
お金に余裕があるのであれば、「ゴミ出し」もしてくれる家事代行サービスなどを利用する方法もあります。
自治体やマンションのルールに合わせてゴミ出しもしてくれる家事代行もあるので、そうしたサービスを提供してくれる会社にお願いする方法もあります。
「朝のゴミ出し 代行」などのキーワードで検索すると、地域にあるサービスを見つけられるでしょう。
どれも無理ならドクターエコにご連絡ください。

ドクターエコは3000件のゴミ屋敷を片付けてきた実績があり、行政を交えてゴミ屋敷を解消したケースもあります。
3000件の実績の中から、お客様のニーズにあった解決方法をみつけて一緒にゴミ屋敷にならないように問題を解決いたします。
- 住んでいる人が拒否して片付けたくても片付けられない…
- 誰にも知られないように匿名でやって欲しい…
- とにかくどうしていいかわからない…
という場合でも、とりあえずご連絡ください。
一緒に問題を解決しましょう。