【プロが解説】物置・倉庫の捨て方|売却や自力解体は可能?費用相場と業者の選び方

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残置物撤去・処分

「庭の古い物置が錆びついてボロボロ。撤去したいけどどうすればいい?」「イナバ物置だから、もしかして売れる?」とお調べではありませんか?

スチール製物置は、頑丈に作られている分、処分する際のハードルが非常に高いアイテムです。その一方で、状態が良ければ「資産」になり、鉄くずとして「資源」になる側面も持っています。

この記事では、物置をゴミとして捨てる前に知っておくべき「売る・譲る」という選択肢から、なぜ物置が自治体で簡単に捨てられないのか、そして最終的に専門業者に依頼した場合の費用相場まで、プロが損をしない手放し方を徹底解説します。

まずは確認!物置を「捨てずに手放す」2つの方法

「お金を払って処分する」のが全てではありません。物置の状態やメーカーによっては、プラス収支で手放せる可能性があります。

1. 状態が良い有名メーカー製なら「売る・譲る」

イナバ、ヨドコウ、タクボなどの有名メーカー製で、サビや雨漏りが少なく、鍵も揃っている状態なら需要があります。

  • フリマ・オークション(メルカリ、ヤフオク):数万円で売れることもあります。「現地まで引き取りに来てくれる方限定」にすれば送料もかかりません。
  • 地域掲示板(ジモティーなど):「0円であげます。ただし解体して持って行ってください」と投稿すれば、DIY好きの人が喜んで引き取ってくれるケースがあります。解体の手間も省けて一石二鳥です。

2. 自分で解体して「鉄スクラップ」として売る

ボロボロで商品価値がなくても、素材は「鉄」です。自分で解体し、近所の金属スクラップ業者(雑品・鉄くず買取)へ持ち込めば、重量に応じて数百円〜数千円のお小遣いになる可能性があります。
「お金をかけたくない」「DIYや体力に自信がある」という方にはおすすめの方法です。

なぜ物置・倉庫はそのまま捨てられない?

売ることも難しく、いざ捨てようとした時、「トラックで運べば粗大ゴミでしょ?」と思われるかもしれませんが、物置には特有の事情があります。

自治体での回収が難しい3つの壁

  • ① 原型をとどめたままでは回収不可
    ほとんどの自治体で「一辺が◯cm以内」「解体して束ねた状態」でないと回収してくれません。完成品のままパッカー車(収集車)に積むことは不可能です。
  • ② 基礎(コンクリートブロック)は産業廃棄物
    物置の下に敷いてあるコンクリートブロックは、多くの自治体で「適正処理困難物」として回収を拒否されます。
  • ③ 古い物置はアスベストの可能性
    数十年前に製造された古い倉庫の場合、断熱材などにアスベスト(石綿)が含まれている可能性があります。この場合、特別な資格と処理ルートが必要になります。

自力解体はおすすめしない?手順とリスクを解説

「構造は単純そうだし、自分でやってみたい」というDIYチャレンジャーのために、基本的な解体手順と必要な道具をご紹介します。

ただし、プロとしては「錆びている場合は中止する」ことを強く推奨します。

用意するものと費用の目安

「道具を何も持っていない」という状態から全て揃える場合の初期費用を試算しました。安価なモデルで揃えても、合計するとそれなりの金額になります。

インパクトドライバー(電動)
目安:4,000円〜15,000円
※手回しだと数時間かかります。解体にはパワーのある電動が必須です。
ラチェットレンチ(10mm・13mm)
目安:1,500円〜3,000円
※ボルトを効率よく回すための必需品です。
脚立(3段〜4段)
目安:4,000円〜7,000円
※屋根の作業に必要。椅子で代用するのは転倒の危険があるためNGです。
安全装備(ヘルメット・厚手軍手)
目安:2,000円〜4,000円
※錆びた鉄板や落下物から身を守るために省略できません。
その他消耗品(潤滑スプレー等)
目安:500円〜1,000円

💰 道具代の合計:約 12,000円 〜 30,000円
これに「解体の労力」と「ゴミ処理券代(または運搬ガソリン代)」が加わります。「意外と高くつく」と感じた方は、プロへの依頼と比較検討してみてください。

解体の基本手順(上から下へ)

  1. 中身を空にする:まずは中の荷物を全て出し、棚板を外します。
  2. 扉を外す:上に持ち上げながら手前に引くと外れます。
  3. 屋根を外す:屋根を固定しているボルトを外し、パネルを一枚ずつ降ろします。※風に煽られやすいため注意。
  4. 壁(側面・背面)を外す:隣の家やフェンスに近い場合、ドライバーが入らず詰むことがあります。
  5. 柱・床を外す:最後に骨組みと床板を解体します。
  6. 基礎ブロックの撤去:地面に埋まっているブロックを掘り起こします。

⚠️ ここで挫折する人が多い!自力解体の壁

  • 錆びついたボルトが回らない:屋外で何年も雨風に晒されたネジは、錆びて固着しています。無理に回すとネジ山が潰れ(なめる)、電動工具(サンダー)で切断するしかなくなります。
  • 鋭利な鉄板で大怪我:解体した薄い鉄板の断面はカミソリのように鋭利です。軍手をしていても手を深く切る事故が多発しています。
  • 1人作業の限界:屋根や壁を支えながらネジを外す作業は、1人では非常に困難かつ危険です。必ず2人以上で行ってください。

【比較表】物置・倉庫の処分方法3選

「売れなかった」「自分では無理そう」という場合の現実的な処分ルートは以下の3つです。

処分方法 費用目安 特徴・注意点
1. ホームセンター
(カインズ・コーナン等)
15,000円〜
(サイズによる)
新品を購入し、設置工事を依頼した場合に限り、古い物置を有料で撤去してくれる。
※「処分のみ」は不可の店舗がほとんど。
2. 自治体の粗大ゴミ
(自力解体)
1,000円〜3,000円
(ゴミ処理券代)
解体して紐で縛り、集積所まで運べば安い。
※基礎ブロックは回収してくれないため別途処分が必要。
3. 残置物撤去業者
(ドクターエコ)
20,000円〜
(サイズによる)
解体・搬出・基礎ブロック撤去まで丸投げ可能。
解体途中の状態や、中身入りでも回収OK。

1. ホームセンターの「買い替え時」引き取り

新しい物置に買い替えるなら、ホームセンターで「設置工事」とセットで「既存物置の解体撤去」を依頼できます。窓口が一つで済むのがメリットですが、あくまで「新品購入」が条件であり、中身は空っぽにしておく必要があります。

2. 自分で解体して粗大ゴミへ

解体に成功した場合、自治体によっては「金属ゴミ」や「粗大ゴミ」として安く出せます。
ただし、前述の通り土台のコンクリートブロックだけは回収してくれない自治体が多く、結局ブロックの処分に困る「ブロック難民」になりがちです。

3. 専門業者(ドクターエコ)へ一括依頼

「もう使わないから撤去だけしたい」「中身の不用品も一緒に捨てたい」という場合は、専門業者がベストです。

「解体途中」や「中身入り」でもドクターエコならOK

ドクターエコでは、物置本体だけでなく、そこから派生するあらゆる困りごとに対応可能です。

こんな状態でも回収します
・錆びついて扉が開かない
自分で解体しようとして諦めた(途中)
・台風で倒壊して歪んでいる
・ツタや雑草が絡まっている
中身もまるごと一括回収
古タイヤ(ホイール付OK)
園芸用の土・肥料・プランター
・ゴルフバッグ、スキー板
・古い工具、ペンキ缶
・ポリタンク(灯油入りOK)

物置・倉庫の処分に関するFAQ

Q. 物置の買取は行っていますか?
A. イナバ・ヨドコウ等の有名メーカー製で、設置から年数が浅く状態が良い場合は、買取または無料回収の査定が可能なケースもあります。お見積もりの際にご相談ください。
Q. 庭の奥にあって通路が狭いのですが、搬出できますか?
A. はい、プロの技術で対応します。その場で細かく解体して搬出するため、人が通れる幅さえあれば作業可能です。
Q. 基礎ブロックや、中に入っている土も持って行ってくれますか?
A. もちろんです。自治体では捨てられないコンクリートブロックや残土も、産業廃棄物として適正に処理いたします。

まとめ:無理な解体は怪我のもと。プロに任せてスッキリ解決

物置の処分方法は、状態と予算に合わせて選びましょう。

  • 状態が良ければ「ジモティーやオークション」で譲る。
  • DIYに自信があれば「解体してスクラップ売却」に挑戦。
  • 手間をかけず、中身もブロックもまとめて片付けたいなら「ドクターエコ」へ。

錆びついた物置を放置すると、倒壊リスクも高まります。まずは写真で「これ、全部でいくら?」とお気軽にお問い合わせください。

錆びた物置の解体から、中身のタイヤ・土の処分まで一括対応。写真で見積もり可能です。

この記事の監修者

ドクターエコ ロゴ

運営会社:ドクターエコ(有限会社 黒﨑商会)

作業実績:安心の1万6000件以上。見積もり・作業ともに定評があります。
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