なんでもそうですが、量が多いというだけで、心が折れてしまいがちです。
「やる気さえ出れば…テンションの上がる音楽でもかけて…」
と思ってやろうとしてみたものの、いざ片付け始めようとしても、
「どこから手を付けていいかわからない…」
いざ片付けだしても気がついたら
「こんなに散らかって、これを片付けないとご飯食べる場所も、寝る場所もない…」
なんて、片付けるはずが余計に散らかって、文字通り、「収集がつかなくなってしまった。」という相談をドクターエコでもよくいただきます。
そこで今回は、「片付け、やる気スイッチ」を自ら作って押す方法だけではなく、最後まできっちり片付ける方法を紹介したいと思います。
片付けるのに重い腰が上がらない人は必見です。
えっ?「やる気」の勘違い!?
「やる気が出たらやる。」「やる気がでないからできない。」「そもそも、今のままでも大きな問題があるわけでもないし…」と多くの人が思っているのではないでしょうか?
でも、そもそも「やる気」という言葉を間違って使っている可能性があります。
嫌なことに対して、誰もやる気やモチベーションなんてものは上がらないのが当然だからです。
これは「エメットの法則」というもので、大変だと思う仕事ほど、先延ばししがちになり、さらに先延ばしにした分だけ片付ける労力も時間も増える、という傾向があることでも知られています。
最近では脳科学的にも「やる気」は、実は存在していないそうです。
つまり、やりたくないことに対して、やる気が出るのを待ったり、やる気を求めること自体が間違いなのかも知れません。
実はやる気じゃない!?そもそも人間が行動に移す2つの原因は?
人間が行動に移すには2つの理由があると言われています。
それは報酬がもらえるか?とやらないと罰則を与えられるかの2つです。
これをわかりやすく「仕事」を例にして紹介したいと思います。
「やれば報酬がもらえる。」
月曜日の朝、重い腰を上げて出勤し、仕事をする理由のほとんどが給料をもらえるからです。
給料がもらえるから嫌な仕事もできるし、無理だと思っても頑張れる時があります。
ほかにも「この仕事が終われば、お酒が飲める。」、「家に帰って好きなYOUTUBEを見れる。」、「この仕事が終われば旅行が待っている!」となれば、あんなに嫌だった仕事も終わらせることができます。
「やらないと怒られる。損失が出る。」
もう1つの理由は仕事をやらないと上司や顧客から叱責されたり、または大きな損失が出ることになると、嫌でも仕事をすることになります。
決してよくない文化ではありますが、サービス残業があったり、退勤時刻になっても誰も退社しないから、帰るわけにはいかず残業するのも同じです。
誰でも自分が悪者にされるような行動や、ましてや評価を下げたることにつながる行動はしないので、嫌でも仕事をすることがあります。
これを部屋の片付けに当てはめてみると、「片付け終われば旅行に行ける。」「10万円を自由に使っていいことにする。」などの報酬を与えれば、一気に片付けをする気になるでしょう。
また、「部屋を片付けないと彼女、彼氏に嫌われる。」、「片付けないと退去できないので20万円もの原状回復費用を大家さんに支払わないといけなくなる。」
と考えれば、嫌でも重い腰が持ち上がるものです。
もう1つの「やる気」の正体
さきほども少し述べましたが、脳科学的に言えば「やる気」というのは存在しないそうです。
東京大学の池谷教授によれば、「やる気というのは行動したら出てくるものである。」ということだそうです。
これは専門用語で「ズーニンの法則」とも呼ばれており、作業興奮(やる気)が起こるまでに4分間かかるというものです。
つまりやる気というのは作業興奮。これはランニング・ハイやクライマーズ・ハイのようなもので、普通に考えれば苦痛になるはずなのに、何かをしている状態を気持ちよくなるのと似ています。
ですのでとりあえず作業興奮(やる気)が出るまでのおよそ、4〜5分程度だけでも片付けに着手してみるといいでしょう。
やる気よりも大事なのはこの2つ。
片付ける理由を作る。
片付ける理由はなんでもいいのですが、先程の報酬と罰則の法則を使うのが効果的です。「片付けたら10万円使える。」とすれば、やる気が出るでしょう。
また、一度ドクターエコのような業者に片付けるのに、いくらかかるのか無料見積りをとってもらと、自分で片付けるとどれくらい儲かるのかが見えてきます。
見積もりの結果、片付ける費用が20万、30万となった場合、それを自分で片付ければ、そのお金をすべて自由に使うことができるからです。
実際に行動に移す。
「やる気は行動したあとに出てくる。」ということからもまずは行動することが重要です。
でも、何からしたらいいかわからない!どこから片付けたらいいかわからない!となってしまいますよね。
そんな場合は、次の方法を試してみましょう。
片付けやる気スイッチを押す具体的な方法
それでは、今から具体的に片付けやる気スイッチを一緒に押していこうと思います。
カレンダー(スケジュール帳)とメモ帳を準備してください。
片付け終えた時の報酬を決める。
片付け業者だからわかるのですが、1部屋を片付けることには10万円の価値があります。
なぜなら業者に1部屋を片付けを依頼すると10万円程度かかってしまうからです。(仕分け、撤去、処分までの全工程を含む。)
ですので、ぜんぶ自分で片付けることができれば10万円分の働きをしたとも言えます。10万円を報酬に設定してみるのはどうでしょうか?
片付ける日時を決める。
次に重要なのは片付ける日時を決めることです。
次の休みの日の起床してから2時間後とかに設定するのがおすすめです。
例えば朝7時に設定したとして、寝坊をして9時に起きてしまったら、もうその時点で諦めモードに入ってしまうからです。
でも起きてから2時間後なら9時に起きたとしても、11時から片付ける時間を取ることができます。半日あれば結構な量が片付けられるものです。
2名以上で片付ける。(できれば)
1人だとどうしても作業効率が落ちてしまいます。2人で運べば5分で片付くものを1人で運ぼうとすると20〜30分かかることもあります。
高いところにしまってあるものを下におろしたり、仕分けをするのにも2名以上いると片付けスピードは圧倒的です。
依頼できる家族や友達に今すぐ、スケジュールが空いているか確認しましょう。
大きなものから片付ける。
大きなものから片付けるメリットは2つです。
1つは大きなモノを片付けることによって、作業スペースができるので、片付けやすさが格段と上がります。
もう1つは、大きなモノを片付けると見た目的にも大きな成果が出たように感じます。
心理的な負担が減り、スタートダッシュに最適なので大きなものから片付けましょう。
要らないモノよりも残すモノを段ボールに入れていく。
仕分けするのに大変なのは、残すか、捨てるかを考えてしまうことです。
そこで便利なのが、残すモノのみをピックアップして段ボールに入れていくことです。
これをすることで、残ったモノはすべて要らないモノとしてまとめられるので仕分けがはかどります。
捨てるモノを選ぶと、作業が進まなくなるので止めましょう。
残ったモノを処分できるように仕分ける。
あとは残ったモノを行政やひきとってもらう業者のルールに従って、処分できるように仕分ける必要があります。
捨てるものと確定してあるので、迷うこと無く仕分けることができます。
処分する。
処分するには自治体が管理する清掃工場(クリーンセンター、クリーンステーション)に持ち込むのが早くて確実です。
粗大ごみの回収をしてもらってもいいのですが、指定の時刻に指定された方法でまとめないといけなかったり、
市役所に連絡して自治体のルールを確認すると早いです。
もっと具体的に片付ける方法を知りたいなら。
上記で説明したのはあくまでも「やる気」、「行動に移すまで」のことであり、実際に片付けをすると少し話はちがってきます。
なぜなら片付けるには片付けるコツやテクニック、順番があるからです。
それから、最初にお伝えしたように「片付け始めたのに片付け終わらない、生活できないレベルで散らかってしまった。」なんてリスクもあるのが現実です。
そんな場合は、以下の記事で具体的な片付ける方法を紹介しているので確認してください↓
