「引越しでベッドを捨てたいけれど、自治体の粗大ゴミ受付で断られてしまった」「スプリング(コイル)が入っていると捨て方が違うの?」とお困りではありませんか?
金属製のスプリングが入ったマットレスは、その構造上、多くの自治体で「適正処理困難物」に指定されており、通常の粗大ゴミとは扱いが異なるケースが多い厄介な品目です。
この記事では、専門家の視点から、スプリングマットレスの寿命の目安と、状況に応じた4つの具体的な処分方法について、費用と手間を公平に比較・解説します。
捨てる前に確認!スプリングマットレスの寿命と種類
処分方法を決める前に、まずはお使いのマットレスの状況を確認しましょう。
寿命のサインと「ダニ」のリスク
一般的にスプリングマットレスの寿命は7年〜10年程度です。以下のサインが出ていたら、衛生面・健康面から買い替えや処分を検討すべき時期です。
- 中央が凹んでいる:腰部分のバネがへたり、寝姿勢が崩れて腰痛の原因になります。
- キシキシと金属音がする:内部のスプリングが劣化・破損している可能性があります。
- ダニ・カビの懸念:長年使用したマットレス内部には、寝汗による湿気と、ダニの餌となる皮脂が蓄積しています。10年以上経過したものは衛生的な観点からも処分が推奨されます。
※医学的・衛生的な根拠について
本記事で解説している「寝姿勢」や「湿気対策」の重要性は、厚生労働省および公的機関のヘルスケア情報に基づいています。
- 背骨のS字カーブと腰痛の関係
厚生労働省 e-ヘルスネット「快眠のためのテクニック」> - ダニの繁殖とアレルギー
東京都アレルギー情報navi.「室内環境対策(ダニ・カビ)」>
「スプリング入り」と「ノンコイル」の違い
処分方法を左右するのは、中身に「金属」が入っているかどうかです。
- スプリングマットレス(コイル入り):ボンネルコイルやポケットコイルなど、金属バネが入っているもの。処分が難しくなります。
- ノンコイルマットレス(スプリングなし):ウレタンや樹脂素材のみでできたもの。こちらは多くの自治体で、切断すれば可燃ゴミ、そのままなら粗大ゴミとして比較的容易に処分できます。
スプリングマットレスの処分方法4選と費用比較
スプリングマットレスを処分するための主な方法は以下の4つです。ご自身の状況に合わせて最適な方法を選びましょう。
| 処分方法 | 費用目安 | 向いている人・注意点 |
|---|---|---|
| 1. 買い替え時に引き取り (ニトリ・IKEA等) |
3,000円〜4,400円 | 【向】新品に買い替える人。 【注】購入と同数・同容量の引き取りが条件。 |
| 2. 自治体の指定場所へ搬入 (クリーンセンター等) |
1,000円〜3,000円 (重量による) |
【向】安く済ませたい、力持ちで車がある人。 【注】船橋市など受入不可の自治体もある。要確認。 |
| 3. 自分で解体・分解 (一般ゴミに出す) |
無料 (工具代別) |
【向】時間と体力があり、工具を扱える人。 【注】非常に危険で重労働。推奨はしません。 |
| 4. 民間の不用品回収業者 (ドクターエコなど) |
8,000円〜 (サイズによる) |
【向】運べない、急いでいる、手間をかけたくない人。 【注】単品だと割高になる傾向がある。 |
1. 販売店(ニトリなど)の「引き取りサービス」を利用する
新しいベッドに買い替える場合、これが最もスムーズな方法です。
- ニトリ:家具の配送時に、購入した商品と「同数量」かつ「同容量」まで、1注文につき4,400円で引き取り可能です(※条件あり)。
- IKEA:マットレス購入時に、古いマットレスを無料で引き取るキャンペーンを不定期で実施することがあります。
2. 自治体のクリーンセンターへ「自己搬入」する
お住まいの自治体がスプリングマットレスの受け入れを行っている場合、処理施設へ直接持ち込めば安く処分できます。
- 注意:ミニバンや軽トラなど、マットレスが載る車が必須です。また、荷下ろしも自分で行う必要があるため、かなりの重労働になります。
3. 自分で「解体・分解」して一般ゴミに出す
ネット上には「スプリングマット 解体」の方法が紹介されていますが、プロの視点からはおすすめしません。理由は危険性と労力です。
- 怪我のリスク:圧縮された強力なコイルを切断する際、バネが弾けて顔や体に当たる危険があります。
- 途方もない労力:布、ウレタン、金属を完全に分別するには、専用工具(ボルトクリッパー等)と、大人2人で半日以上の時間が必要です。
マットレス「単品」だと割高?賢く捨てる裏技
専門業者(ドクターエコ)に依頼する場合、「マットレス1枚」だけだと、出張費や人件費がかかるため、自治体に比べてどうしても割高に感じてしまうかもしれません。
しかし、「他の処理困難物」とまとめて捨てることで、費用対効果は劇的に高くなります。
こんな「捨てにくいもの」も一緒に回収可能です
ドクターエコは、自治体で断られるあらゆるゴミを一括回収できる「残置物撤去」の専門業者です。マットレスの回収に来たトラックに、これらを一緒に積むことで、トータルの処分コストを抑えることができます。
| ガレージ・庭 ・タイヤ(ホイール付) ・バッテリー ・土、砂利、石 ・コンクリートブロック ・物置の解体ゴミ |
家の中・重量物 ・耐火金庫 ・ピアノ、エレクトーン ・マッサージチェア ・大量の古本、雑誌 ・中身入りのスプレー缶 |
「どうせトラックを呼ぶなら、家の厄介なゴミを全部持って行ってもらおう」と考えるのが、業者利用の賢いコツです。
スプリングマットレス処分に関するFAQ
- Q. ベッドフレームも一緒に解体・回収してもらえますか?
- A. はい、可能です。ドクターエコでは工具を持参しますので、解体が必要な木製ベッドやパイプベッドも、その場で分解して回収いたします。
- Q. マットレスにカビが生えていたり、汚れていても大丈夫ですか?
- A. 全く問題ありません。ひどい汚れやスプリングが飛び出している状態でも回収可能です。そのままの状態でお待ちください。
- Q. 2階の部屋から階段を通せません。どうすればいいですか?
- A. 窓やベランダからの「吊り下げ搬出」が可能です。無理に階段を通そうとすると壁や床を傷つける恐れがありますので、プロにお任せください。
- Q. ウォーターベッドや介護用ベッドも回収できますか?
- A. はい、対応しています。ウォーターベッドの水抜き作業や、重量のある電動介護ベッドの搬出も経験豊富なスタッフが行います。
まとめ「自分で解体するなら1日がかり」
スプリングマットレスは、自治体によって対応が大きく異なる品目です。
- まずは「買い替え先の販売店」に引き取り可否を確認する。
- 次に「お住まいの自治体」が受け入れているか、持ち込み可能かを確認する。
- それらが難しい場合や、タイヤや金庫などもまとめて捨てたい場合は、「ドクターエコ」へ一括依頼する。
ご自身の状況に合わせて、安全で確実な処分方法を選んでください。
「重くて動かせない」「ついでに倉庫も片付けたい」とお困りならドクターエコへ。写真で見積もり可能です。







