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日本は3位!太陽光発電量ランキング国別TOP10 「今後の投資も右肩上がり!?」

環境問題
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太陽光発電量の年間ランキング(国別)が国際エネルギー企業のBPから発表されました。

 

日本は世界で3位、トップ1位、2位はアノ国でした!

 

紹介する発電量の単位は石油換算なので、その量の「石油が節約できることにもなる」という所にも、ぜひ注目を。

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10位 フランス

太陽光発電量:2,299toe

※toe=石油換算トン(TOE; ton of oil equivalent)、1000キログラム(1トン)のエネルギー量。

 

フランスは、再生可能エネルギーにおいて世界をリードする国の1つです。

 

国内で太陽光発電所が主に7ヶ所で稼動しており、2,299toeの発電をしています。

 

資料:GLOBAL NOTE 出典:EIA 

2010年からグンと発電量が伸びており、過去5年でも2倍以上に増えています。

 

現在、フランス南部にも新たに2つの太陽光発電所が建設中です。

 

また、道路で太陽光発電をする「ソーラーロード」は世界で最も進んだ国と言われ、今後5年間で1000kmのソーラーロード建設を予定があるようです。

 

フランス政府は、

  • 2020年~2035年の間に30GWの太陽光発電所の建設
  • 2030年までに再エネ電源比率を40%まで引き上げる

という計画や目標も掲げられています。

 

現在のフランスは、原子力発電が約70%と主力になっており、再生可能エネルギーは8%に満たない割合です。

 

今後、太陽光発電、風力発電を増強していく計画があるので、さらに太陽光発電量は増えて行くでしょう。

 

9位 オーストラリア

太陽光発電量:2,734toe

 

オーストラリアは日本の21倍という国土の広さがあり、国内でも都市によって全くちがった気候ですが太陽光発電に適しています。

 

そのため、オーストラリア国内の太陽光発電量は2,734トンで世界で9番目に多い発電を行なっています。

 

 

資料:GLOBAL NOTE 出典:EIA 

オーストラリアでも太陽光発電が増えてきたのは2008年以降です。

 

2010年頃と比較すると現在では5倍になっています。

 

オーストラリア南部のポートオーガスタ市では、世界最大規模の太陽光発電所が建設中です。

 

この発電所には世界最先端の蓄電システムが採用されており、日没後8時間にわたって電力の供給ができると言われています。

 

23万世帯の8時間分もしくは、南オーストラリア州の全世帯の35%の電力量に相当するそうです。

 

従来のシステムは夜間に発電せず、天候に左右されるデメリットがありましたが、この最先端の蓄電システムによって問題を解消しています。

 

最先端システムでもコストが安いというのも大きなメリットです。

 

この発電所が運転を開始したらますます発電量が増えていくでしょう。

 

オーストラリアでは2030年までに再生可能エネルギーを52%に引き上げることを目標としています。

 

(シドニーでは2030年までに再生可能エネルギー100%都市を目指している。)

 

8位 スペイン

太陽光発電量:2,833toe

 

スペインはヨーロッパで最も日照時間が長い国の1つであり、太陽光発電に適した国です。

 

 

資料:GLOBAL NOTE 出典:EIA

 

2006年以降から伸び始め、世界で太陽光発電の開発をリードしてきたのはスペインです。

 

2020年~2030年の間、10年間で太陽光、風力など再エネによる発電設備を毎年導入、拡大をしていく計画があります。

 

スペインでは2050年までに再生可能エネルギー100%を目指しています。

 

2017年と比較すると発電量は減りましたが、この取り組みの中で太陽光発電が目標達成に重要な役割を果たすと言われています。

 

7位 イギリス

太陽光発電量:2,924toe

 

雨が多く曇りがちなイメージのあるため太陽光発電に適していなさそうなイギリスですが、2,924トンの発電で世界では7番目に発電量が多い国です。

 

比較的北に位置するイギリスの夏場は昼が16時間と長いため、雨、曇りが多いイギリスでも太陽光発電は機能しています。

 

資料:GLOBAL NOTE 出典:EIA 

 

太陽光発電量は、過去5年を見ても急速に伸びています。

 

「2050年までに温室効果ガスの排出量ゼロを達成する」という目標が新たに発表されました。

 

再生可能エネルギーの割合を増加させるため、住宅にも太陽光パネルを導入しやすい仕組みが取り入れられてきています。

 

6位 イタリア

太陽光発電量:5,257toe

 

イタリアは再生可能エネルギーによる発電量も多い国であり、太陽光発電も盛んに行なわれています。

 

その市場も毎年成長を見せ、新たな太陽光発電所も追加されています。

 

資料:GLOBAL NOTE 出典:EIA 

 

2010年から2年間の発電量の増加はすごい勢いでした。

 

イタリアでは、主にソーラー屋根が主流となっていましたが、2017年から新しく大規模なソーラーパークも設置されています。

 

さらに2030年まで再生可能エネルギーの大規模なシステムの導入も計画されています。

 

そのシステムの大半は太陽光発電になる予定で、石炭火力発電所の閉鎖した分を補う形になるとされています。

 

今後10年で太陽光発電を中心にした再生可能エネルギーによる発電が全体の半分以上を占めると予想されています。

 

5位 インド

太陽光発電量:6,954toe

 

インドは気候の特性からも太陽光発電に適しており、平均して年間300日が晴れという環境です。

 

「太陽光発電において2022年までにリーダー国の1つになる」という決意を示しているプロジェクト「ナショナル・ソーラー・ミッション(National Solar Mission)」が2011年からスタートしています。

 

資料:GLOBAL NOTE 出典:EIA 

 

2015年には太陽光エネルギー開発に1000億ドルを投資し、2022年までに10万メガワットの設備を開設する計画も発表されていました。

 

2025年までに5GWの新たな太陽光発電パネルも設置予定です。

 

今後も太陽光発電の導入量は中国やアメリカに次ぐと予想されています。

 

風力や水力発電においてもトップクラスなので、すでに再生可能エネルギーにおいて世界をリードする国の1つと言えます。

 

4位 ドイツ

太陽光発電量:10,446toe

 

ドイツも太陽光発電が盛んで、2018年は10,446toeと世界で4番目に太陽光発電量が多い国です。

 

5位以下の国の2倍以上の発電量があります。

 

資料:GLOBAL NOTE 出典:EIA 

 

太陽光発電が2018年7月2日のピーク時には総発電量の39%(約32GW)を記録しました。

 

同じ年の4月から8月までの期間、太陽光発電による発電量は火力発電を上回っていたそうです。

 

太陽光発電が大きく伸びる一方で、化石エネルギー、原子力発電は減少しています。

 

環境先進国と言われるドイツでは、

  • 2038年までに石炭・褐炭火力全廃
  • 2050年に再生可能エネルギーの発電比率を80%に引き上げ

といった目標を掲げています。

 

太陽光発電を含む再生可能エネルギーへのシフトが大幅に進んでいる国です。

 

3位 日本

太陽光発電量:16,221toe

 

国土の狭い日本では、水上太陽光発電設備も多く取り入れられています。

 

水上太陽光発電設備で最大規模の70設備のうち、56設備が日本に設置されているそうです。

 

こうした水上太陽発電も含め、16,221toeの発電量があり世界で3番目に多い国になっています。

 

資料:GLOBAL NOTE 出典:EIA

日本も太陽光発電は2000年以降から徐々に増え始め、2012年以降に急速に伸びはじめました。

 

最近ですと2018年2月末に岡山県瀬戸内市にも日本国内最大級となる太陽光発電所が完成しています。

 

2030年には再生可能エネルギーを総発電量のうち22~24%(そのうち太陽光発電7%)とするという目標が掲げられています。

 

再生可能エネルギーを主力電源にすることを目指すということなので、今後、日本もますます太陽光発電が増えていくでしょう。

 

2位 アメリカ

太陽光発電量:21,975toe

 

アメリカは再生可能エネルギー全体の発電量を見ても、断トツの発電量を誇る国です。

 

太陽光発電は21,975toeで世界で2番目に位置しています。

 

資料:GLOBAL NOTE 出典:EIA 

広大な土地と日照に恵まれているカリフォルニア州だけでも世界最大級のメガソーラーが3基稼動していたり、比較的小規模なシステムによってもアメリカの太陽光発電は支えられています。

 

今後も太陽光発電システムの導入計画がありますが、道路でも発電システムが実践されている場所もあります。

 

ミズーリ州では、アメリカを代表する道路「旧国道66号線」で、老朽化への対応と新しい道路システムのためのプロジェクトが進められています。

 

その中で道路にソーラーパネルを埋め込み発電することも実践されています。

 

道路で発電した電気は、街頭、信号機、電気自動車の充電などに利用され、その場で発電するので送電ロスを抑えることができます。

 

アメリカの高速道路すべてをソーラーロードにした場合、国内で必要な電力をすべてカバーできるそうです!

 

1位 中国

太陽光発電量:40,164toe

 

1990年には再生可能エネルギーの発電がほぼゼロに等しかった中国ですが、現在では再生可能エネルギーによる発電量を世界をリードしている国です。

 

その中でも太陽光発電量は世界トップで圧倒的な量を誇ります。

 

2位のアメリカ21,975toeと比べても、40,164toeと断トツです。

 

資料:GLOBAL NOTE 出典:EIA

1990年代から太陽光発電は行なわれていましたが、その発電量は少なく、2008年から徐々に伸び、ここ5年でも急成長しているのが分かります。

 

2017年にも2つの大規模な水上太陽発電所が建設、稼動開始されました。

 

2つで約11万世帯の電力が賄える規模の発電所が稼動が始まり、さらに発電量が増えています。

 

次々と大規模な太陽光発電所を設置している中国は、2013年から太陽光発電においても中国がトップを走っています。

【定義】再生可能エネルギーってそもそもナニ? デメリットはないの? >

日本は世界4位!再生可能エネルギー発電量国別ランキングTOP10 >

2018年は太陽光発電で13228万トン分の石油を節約した

太陽光発電ランキング世界TOP10は、どこもダイナミックな再生可能エネルギーへの政策や投資を進めていることがわかりましたね。

 

それから、なんと言っても太陽光発電のおかげで、2018年は全世界で1328万トンの石油を節約することができたことには驚きです。

 

これは、なんと石油消費量第8位の韓国が1年に消費する石油の量を超えています。

 

「産業国である韓国の消費する石油を全て節約できた」と考えるとすごい量であることもわかります。

 

しかも、ここ数年は、毎年30%も太陽光発電量は増えているので、2019年はますます節約できそうです。

 

「太陽光発電だけで、100%の電力をまかなう」なんていう未来都市になる国や地域がでてきたら面白いですね。

 

世界の石油消費量 国別ランキング・推移 – Global Note
https://www.globalnote.jp/post-3202.html

世界の人口 国別ランキング・推移(世銀) – Global Note
https://www.globalnote.jp/post-13021.html

太陽光発電の上を車が走る! 先進国で開発が進むソーラーロードとは|タイナビItaly tops 20 GW of solar|pv Magazine
https://www.pv-magazine.com/2019/02/21/italy-tops-20-gw-of-solar/

Indian Railways drawing 4 GW solar project |THE TIME OF INDIA
https://timesofindia.indiatimes.com/india/indian-railways-drawing-4-gw-solar-project-bid-for-powering-locos/articleshow/67561287.cms

省エネルギー・新エネルギー|経済産業省 資源エネルギー庁
https://www.enecho.meti.go.jp/category/saving_and_new/

Solar power in the United States|wikipedia
https://en.wikipedia.org/wiki/Solar_power_in_the_United_States

American solar energy Society
https://www.ases.org

中国の再エネ覇権が世界の地政学を変える|wedge
http://wedge.ismedia.jp/articles/-/15088
Solar power in China
https://en.wikipedia.org/wiki/Solar_power_in_China





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